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2021.04.14

タウンニュース掲載

 現在の陽光台1丁目公園には、約2万年前の旧石器時代の遺跡が存在していたことが分かっている。この郷土の歴史を風化させずに後世へ語り継ごうと、陽光台一丁目自治会(佐藤公男会長・加入数240世帯)はこのほど、発掘地である同公園に遺跡の説明板を設置した。3月28日には関係者が集まり、初披露された。

 丸崎交差点から陽光台へ上る坂の名前にちなんで「横山坂遺跡」と名付けられているこの遺跡は、陽光台1丁目の「くじら山」と呼ばれる高台にあった。移動を繰り返しながら石器づくりをし、狩猟や植物採集をしていた当時の人々の暮らしぶりが発掘調査によって明らかにされている。

 説明板などによれば、市内在住の考古学研究者・中村喜代重氏が遺跡の分布を調べるために同地へ足を踏み入れたところ、宅地造成工事の現場に遭遇し、記録を保存するために1972年8月10日から37日間の調査を実施した。開発により消滅する遺跡を記録に残すための発掘調査は旧石器時代の遺跡としては市内初のことだったという。そこで、遺跡が位置した同公園内に記念の標柱が建てられたものの、昭和の終わり頃には倒壊し、遺跡の存在は人々の記憶から遠ざかっていた。

修繕部が活躍

 2015年度の自治会設立50周年記念に際し、関連事業として同公園への説明板設置を当時自治会長だった石原均さんが提案。人手不足などから着手が遅れたものの、今年1月に動き出し、年度内の完成をめざし急ピッチで準備を進めてきた。

 中心となったのは同自治会の修繕部。常設で10人ほどおり、自治会館の補修など地域の課題を率先して解決する部署だ。作製には主に同部部長の石原さんと副部長の伊藤靖雄さん、兵庫康博さんの3人が参加。設計から設置まで自前で行った。

 そして完成したのが、銅板の屋根部分を含めて全体で高さ200cm、幅180cmの説明板。アルミ合成樹脂の板には遺跡の説明が写真と共に記されている。全体を支える2本の檜の角柱には「横山坂遺跡」「相模原市発掘第1号地」と彫った。

 3月28日には市文化財保護課や博物館職員、自治会関係者ら約20人が参加し説明板を初披露。取材に対し佐藤会長は「修繕部に感謝しかない」、石原部長は「予想以上のものができあがった。大変満足」と話した。

 設置に伴い、陽光台公民館で5月5日(水)まで、横山坂遺跡出土品のミニ展示が行われている。



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